●1946.1.11 MGM
●日本公開1989 (日本ヘラルド映画配給)……激遅公開である。
キャスト
※レビュー形式のオムニバスなので、役名は省略し、主要出演者のみ紹介する
フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ウィリアム・パウエル、ジュディ・ガーランド、エスター・ウイリアムズ、レッド・スケルトン、キーナン・ウィン、ルシル・ボール、レナ・ホーン、ルシル・ブレマー、シド・チャリス、ヴィクター・ムーア、エレノア・ベイリー
アステアの登場場面
Here's to the Ladies(監督=ジョージ・シドニー)
This Heart of Mine(監督=ヴィンセント・ミネリ)
Limehouse Blues(監督=ヴィンセント・ミネリ)
The Babbit and the Bromide(監督=ヴィンセント・ミネリ)
ミュージカル・ナンバー (アステアのナンバーのみ)
Here's to the Girls
This Heart of Mine
Limehouse Blues
The Babbitt and the Bromide
その他情報
- 本作では、現役のアステアとジーン・ケリーの、唯一のコンビダンスが見られる
- 本作には、アウトテイクになった「幻のフィナーレ」が存在する。アステア、ルシル・ブレマー、シド・チャリスの三人によるダンスだったが、時間の関係でカットされた。(フイルムは現存するのだろうか? DVDの特典映像か何かでつけてもらえないだろうか。もしくは、「ザッツ・エンタテインメント4」を作るとか……)
- アステア自身の削除要求でカットされたアステアのソロ・ナンバーがある。(ご本人が気に入らなかったらしい)
- 本作は、1944年から制作を開始したが、試写の反応が最悪だったため、全面的な手直しを必要とし、1946年になってから公開された
- 本作が、なかなか公開されなかったため、アステアはフリードに、「ミュージカルの歌や踊りは、時がたつとすぐ古くなるので、心配だ」との主旨の手紙を送っている。しかし、本作は、いまだにアステアファンほか、ミュージカルファンに愛されている
- 本作は、当初「ザ・ジーグフェルド・フォーリーズ・オブ・1944」というタイトルだったが、1944年に完成しなかったため、「ジーグフェルド・フォーリーズ・オブ・1046」へとタイトル変更した。このタイトルで、ボストンで一旦公開されたものの、すぐ打ち切られ、結局は「ジーグフェルド・フォーリーズ」のタイトルで、1946年に公開された
- ジーンは、アステアと踊った「The Babbitt and the Bromide」は、あまり好きじゃなかったらしい。ジーン独自のダンスのスタイルと異なるため、自分の魅力が発揮できていないと考えているのだろう。私は、アステアがマジで踊っているので、非常に好きなダンスだが
- 本作は、アステア初のカラー作品である
- アステアの歌う「Limehouse Blues」は、アステアお気に入りの曲。アステアがMGMと交わした契約書の中には、「この歌を歌いたい」という一項があった
- 多分、アステアの側転が見られるのは、本作だけではないだろうか?
- 総裁作費:約340万ドル
スタッフ
製作……アーサー・フリード
監督……ヴィンセント・ミネリ、ジョージ・シドニー、ロバート・ルイス、レミュエル・エアース、ロイ・デル・ルース
ミュージカル監修……レニー・ヘイトン
撮影……ジョージ・フォルシー、チャールズ・ロッシャー、レイ・ジューン
美術……セドリック・ギボンズ、ジャック・マーチン・スミス
美術セット……エドウィン・B・ウィリス
歌曲……ハリー・ウォーレン、アーサー・フリード、ジョージ・ガーシュイン、アイラ・ガーシュイン、ラルフ・ブレイン、ヒュー・マーティン、ケイ・トンプスン、ロジャー・イーデンス
振り付け……ロバート・アルトン、ユージン・ローリング
衣裳監督……アイリーン
カラーディレクター……ヘンリー・ジャッファ
ヘア・スタイリスト……シドニー・ギラロフ
録音……ダグラス・シアラー
フィルム編集……アルバート・アクスト