アステアのTVショーなど

ア・ファミリー・アップサイド・ダウン A Family Upside Down(1977)

更新日:

  • 1977年に放送されたTV映画

キャスト

  • エマ・ロング……ヘレン・ヘイズ
  • テッド・ロング……フレッド・アステア
  • マイク・ロング……エフレム・ジンバリスト・ジュニア
  • キャロル・ロング……パット・クローリー

ストーリー

テッドとエマは、二人で幸せに暮らしている夫婦。
ある日、子供や孫たちと楽しく過ごして帰宅したが、テッドが心臓発作で倒れてしまう。

テッドは退院したものの、介護が必要になり、老夫婦二人で暮らすことは難しいと考えた息子夫妻と同居することになる。家族たちは、必死にテッドを支えようとするものの、小さな軋轢が生まれ始める。

やがてテッドは二度目の発作を起こし、医療設備のあるホームに入る。
エマは毎日でも見舞いに通いたいが、交通費を捻出できず、送り迎えを人に頼むことも難しい現実に直面し、自分でお金を稼ごうと、花屋で働くことを決意。70過ぎの老婦人にもかかわらず、長年のガーデニング経験がものを言い、見事花屋を任されることになる。

テッドは、子供たちが葛藤しながらも老いた親に尽くそうとしてくれることや、エマが自分の隣で寄り添っていたいと願い続けていることを理解しつつ、家族の幸せを考えた結果、ホームを出てエマと二人の暮らしに戻ることを決断する。
医者からは、「医療体制の整った環境で暮らすべき。ホームを出たら、一年も生きられるかどうかわからない」と言われるが、テッドは妻と二人きりの愛情深い生活を取り戻すことを選択した。

その他情報

  • 老い衰えた老人役はしないと公言していたアステアが、脚本を見て乗り気になった一作
  • アステアは、本作の演技でエミー賞個人パフォーマンス賞を受賞している
  • アステアとヘレンで、何度も「ハロー・マ・ベイビー」を合唱してくれる
  • アステアだけを目当てにVHSを買った人間から見ても、ヘレンが大変に魅力的
  • 上のストーリーの説明ではあまり伝わらないかもしれないが、老夫婦の家族たちは実に献身的で家族愛に満ちている。息子は高額な階段リフトの取り付けや同居をためらわず、嫁もまっすぐにそれに同意し、孫は祖父母のために、ほんのちょっと考えただけで自室を明け渡す(思春期の男子には簡単なことではないはず)。葛藤も軋轢もあるが、そこには善人たちの愛が透けて見え、温かさに包まれた作品である
  • エマとテッド夫妻の、ただただ共にあろうとする愛の不変不動っぷりが胸を打つ。踊らずに愛を伝えるフレッドを拝みたい人はぜひとも見るべき(特にラストシーンを見るべき)
  • (管理人の超個人的な気持ちの話)最初の入院のシーンは、私自身初の「弱っている老フレッド」を見たシーンであった。ぐったり寝かされている姿を見たら、近しい人が入院したときと同じ焦りのような感情や、できれば変わってやりたい気持ちがわいてきたのを自覚し、我ながら驚いた。初めて見たのはもう30年ほども前の話なのだが、そのときすでにフレッドは、私にとって「フィクションの中で動いている人」からはみ出しかかった存在になっていたということである。世の中には、アイドルと一心同体みたいな気持ちでいる人などがたくさんいることと思うが、そういう人たちは、推しが「難病もの」など演じた日には、一体どうやって耐えているのだろう

スタッフ

  • 制作……ロス・ハンター
  • 監督……デヴィッド・ローウェル・リッチ
  • 脚本……ジェラルド・ディ・ペゴ

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