アデールとフレッドが花嫁と花婿になる演目。曲は「ドリームランド・ワルツ」。アステア姉弟の、初巡業の出し物である。
セットに使われる大型の電飾付きケーキは、アステア姉弟が所属していたダンス・アカデミーから自腹購入した。(ちなみに製作はB. McDonald Construction Company)
フレッドの衣装は、「トップハット、ホワイトタイ、テールコート」。(正装が身につくはずである)
「ちびっこ芸」としての受けだったようだが、スベリ知らずの好評な演目だった。
好評なウエディング・ケーキ・アクトは4年半ほども舞台にかかり続けた。その間、6歳だったアステアは9歳になり、子供ながらもベテランボードヴィリアンの仲間入りをし、舞台のアイデアを自分で出せるまでに成長した。
ウエディング・ケーキ・アクトの巡業地
- 1905.11 ニュージャージー州キーポート(週末のみ出演、ギャラは50ドル)
- 1906.1 ニュージャージー州 ヤングピア劇場
- 1906.3 ニュージャージー州 Keith's Theatre, Bijou Theatre, Perth Amboy
- 1906.3 ペンシルバニア州 Family Theatre
- 1907.3 ペンシュルバニア州シャモキン
- 1907.4.19~24 ミネソタ州セントポール
- 1907.4.26~5.1 ペンシルバニア州フィラデルフィア グランド・オペラ・ハウス
- 1907.5 ペンシルバニア州パターソン(アステアの父がオルフェウムに売り込み、この地の舞台をオルフェウムがチェックしている)
- 1907.5 ペンシルバニア州ポッツタウン オペラハウス
- 1907.7.23~28 ニュージャージー州ニューアーク Proctor's Theatre
- 1907.12 ニュージャージー州 Hudson Theatre
- 1907.12.31 NY ブロードウエイ劇場(大晦日に仕事しとる!)
※「Orpheum」は、カタカナでは「オーフィウム」とされることが多いようですが、管理人は「アステア ザ・ダンサー」でオルフェウムを知った人間なので、うちのブログは「オルフェウム」で統一します。
第二期ウエディング・ケーキ・アクト
(多分、ここからオルフェウムの契約)
- 1908.7 アイオワ州デモイン Majestic Theatre
- 1908.8 アイオワ州スーシティ オルフェウム劇場
- 1908.10 デラウエア州ウィルミントン Garrick Theatre
- 1908.10.16~21 ニュージャージー州ユニオンヒル Hudson Theatre
- 1908.11 オハイオ州デイトン Lyric Theatre
- 1908.12.6~11 ネブラスカ州オマハ(アステアの地元)オルフェウム劇場
- 1908.12.17~21 ニュジャージー州ユニオンヒル Hudson Theatre
(ここからは、オルフェウムかどうか不明)
- 1909.1.3~8 モンタナ州ビュート
- 1909.1.10 ワシントン州スポーケン
- 1909.1.14~18 ワシントン州スポーケン
- 1909.1.21~26 ワシントン州シアトル
- 1909.2.7~11 カリフォルニア州オークランド
- 1909.2.12~14 カリフォルニア州サンフランシスコ
- 1909.2.16~21 カリフォルニア州ロサンゼルス
- 1909.3 ユタ州ソルトレイクシティ
- 1909.3.20~25 コロラド州デンバー
- 1909.4.19~24 ミネソタ州セントポール