●1957.5.20 MGM
●日本公開1958 (MGM配給)
キャスト 役名…俳優名
スティーブ・キャンフィールド……フレッド・アステア
ニナ・ヨシェンコ(ニノチカ)……シド・チャリス
ペギー・デイトン……ジャニス・ペイジ
ブランコフ……ピーター・ローレ
ビビンスキー……ジュールス・マンシン
ダンサー……ジョーン・マロニー、バリー・チェイス
ストーリー
ソ連の作曲家ボロフはパリで公演し、人気がでたため、パリにいついてしまう。
ハリウッドのプロデューサー、スティーブは、ボロフに、50000ドルのギャラを提示して作曲を依頼。ボロフは、ますます帰る気が無くなる。
ソ連側は、ボロフを帰国させるため、お堅い共産党員ニノチカを差し向ける。
ブランコフを連れ帰られると、ビジネスがダメになってしまうため、スティーブはニノチカ懐柔作戦を展開。やがて、二人は惹かれあうようになる。
しかし、ニノチカは任務を全うし、ブランコフをつれてソ連に帰っていく。
ソ連に帰ったものの、ニノチカはスティーブが忘れられない。
やがて、ニノチカは再びパリに派遣され、待っていたスティーブのプロポーズを受け、そのまま二度と母国には帰らなかった。
ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)
Too Bad★
Paris Loves Lovers★
Stereophonic Sound★
It's a Chemical Reaction,Tha't All
All of You★
Satin and Silk
Without Love
Fated to Be Mated★
Josephine
Siberia
The Red Blues
The Ritz Roll and Rock★
I've Got You Under My Skin
Close
You'd Be so Nice to Come Home To
You Can Do No Wrovg
その他情報
- 撮影は、1956.11.7~1957.1.31に行われた
- 本作は、グレタ・ガルボの「ニノチカ」のミュージカル版である
- 撮影前、アステアは、「恋人役には年を取りすぎている」ことを気にしていた
- 後になって、アステアは「自分のThe Ritz Roll and Rockの歌い方が気に入らない」と言っている。「派手にやりすぎ」だそうだ。同曲は、アステアがポーターに依頼して書かせた曲なので、力が入りすぎたのだろうか?
- The Ritz Roll and Rockはアステアが、正装の男性群舞を従えて踊る。これは意外と珍しいことだったりする
- 撮影初日に、アステアからシドに「赤いフィンチ」が贈られた。ちょっと迷惑だったみたいである
- シドの歌は、キャロル・リチャーズの吹き替え
- シドが白いスリップを着て踊るシーンは、扇情的にすぎるとの理由で審査対象となった
- 本作には、ちょい役でバリー・チェイスが出演している。バリーは、後にアステアのTVシリーズで、アステアがたった一人だけ選んだダンスパートナーである
- 個人的な意見だが、私が本作で最も好きなダンスナンバーは「The Red Blues」なのである。アステアが踊らないナンバーが一番気に入りなのは、本作だけである
スタッフ
製作……アーサー・フリード
監督……ルーベン・マムーリアン
原作……メルヒオル・レンジェル
原作脚本……ジョージ・S・カウフマン、リューイーン・マクグラス、エイブ・バロース
脚本……レナード・ガーシュ、レナード・スピーゲルガス
撮影……ロバート・ブロナー
美術セット……エドウィン・B・ウィリス
音楽……アンドレ・プレヴィン
歌曲……コール・ポーター
振り付け……ハーミズ・パン、ユージン・ローリング
ヘア・スタイリスト……シドニー・ギラロフ