
●1940.2.14 MGM
●日本公開1940(MGM配給)
キャスト
ジョニー……フレッド・アステア
クレア……エレノア・パウエル
キング・ショー……ジョージ・マーフィー
ボブ・ケイシー……フランク・モーガン
バート・C・マシューズ……イアン・ハンター
エイミー・ブレイク……フローレンス・ライス
ダンス・エキストラ……ベス・フラワーズ
ウェイター……ジーン・デル・ヴァル、ポール・E・バーンズ
ストーリー
無名のダンサー、ジョニーとキングの元へ、人気ダンサー:クレアのマネージャーが訪ねてくる。
マネージャーは、ジョニーをスカウトしにきたのだが、ジョニーは相手を借金取りだと思い込み、「自分はキングだ」と嘘を言い、キングをジョニーだということにしてしまう。
マネージャーは、キングをジョニーと思い込んだまま、クレアの相手役に大抜擢。キングは思わぬ大役を、驚きながらも喜んで引き受ける。
しかし、キングは酒におぼれる悪癖を治せず、舞台に穴をあけそうになる。
そこで、ジョニーは、キングに代わってクレアの相手役をつとめ、大成功。
それを見たキングも奮起し、キング、ジョニー、クレアの三人で舞台に上がり、三人が踊るステージは大喝采を受ける。
ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)
Please Dont' Monkey with Broadway★
I Am the Captain
Between You and Me
I've Got My Eyes On You★
Jukebox Dance★
I Concentrate On You★
Begin the Beguine★
その他情報
- エレノアは、アステアに憧れを持っていたらしい。アステアと初対面のときには、緊張して顔が真っ赤だったそうな
- ジョージ・マーフィーは、この映画以前からフレッドの友人だった
- アステアとエレノアは、二人で意見を出し合って、二人のダンスシーンのステップを作った。(共演のダンサー二人が相談しながらステップを作るのは、あたりまえのことかもしれない。しかし、エレノア&フレッドがそれをしたと思うと、夢のようである。こんな贅沢が許されるのだろうか!)
- アステアは、本作のエレノアのダンスを、非常に高く評価していた
- I Am the Captain の、エレノア登場の場面は、彼女らしくて素晴らしい
- I Am the Captainは、エレノアの身体能力の高さ、柔軟性や筋力が十分に発揮された彼女らしいナンバーである
- エレノアは、「Jukebox Dance」が最も好きだそうである(私も大好きです)
- Between You and Meは、エレノアとジョージのコンビのダンスだが、アステアなしでも見劣りするところのないナンバーであり、ジョージがダンサーとして優れていることが明らかにわかる。さすが、作中のアステアが、「相方は、抜擢されて当然の人材だ」と思えるダンサーである
- ジョニーがキングに、何度でも「ルーチンをやろう」と持ち掛ける様子は、もしかすると舞台時代のアステアの日常を、リアルに描いたものなのかもしれない(本作中で「いつでもルーチンルーチンかよ」と文句を言っているキングの立場だったのが、アステアの姉のアデールだったのかも)
- 本作は、カラー撮影の予定だったが、社会情勢(第二次世界大戦)に配慮し、モノクロ撮影に変更された
- しかし、今になってみれば、 「ビギン・ザ・ビギン」の最後のダンスなどは、「もはや色など要らない」とも思える。背景と床がほぼ同化した舞台で、最終的にオケも黙ってしまうダンスに、もう何も要らんでしょう
- 「ビギン・ザ・ビギン」のエレノア&フレッドのコンビダンスは素晴らしい。もしも、未見の方がいらしたら、すぐにご覧になるのが良いです。
スタッフ
製作……ジャック・カミングス
監督……ノーマン・タウログ
原案……ジャック・マクゴワン、ドア・シャーリー
脚本……レオン・ゴードン、ジョージ・オッペンハイマー
撮影……オリバー・T・マーシュ、ジョゼフ・ルッテンバーグ
音楽……アルフレッド・ニューマン
歌曲……コール・ポーター
振り付け……ボビー・コノリー
録音……ダグラス・シアラー