●1961.5.8 パラマウント
●日本公開1962 (パラマウント配給)
キャスト 役名…俳優名
ビデフォード "ポゴ" プール……フレッド・アステア
ジェシカ・プール……デビー・レイノルズ
カサリーン・ドハティ……リリー・パーマー
ロジャー・ヘンダーソン……タブ・ハンター
ジェームズ・ドハティ……ゲイリー・メリル
マッケンジー・サベージ……チャールズ・ラグルス
トイ……ハロルド・フォン
婚約祝いの客……バート・スティーヴンズ
結婚カウンセラー……エルヴィア・オールマン
イディス・ヘッド……イディス・ヘッド(自役)
ストーリー
ポゴは、人生を享楽するのがモットーの男。三回の離婚暦を持つ。
ポゴの元妻、カサリーンは、ポゴの娘ジェシカをつれ、ジェームズ・ドハティと再婚している。ジェシカが結婚することが決まったので、外国にいるポゴに連絡する。
ポゴは、アメリカに帰ってきて、元妻、娘と再会。カサリーンは、ポゴが変わらず粋で色気があるので、思わずよろめきそうになる。しかも、ジェシカまでポゴの魅力に心動かされる。
ポゴは、娘の夫になる男、ロジャーが気に入らず、二人を引き離そうとするが、最後にはロジャーが切れ、それを見たジェシカは我にかえる。
ポゴは、再び外国に発つことにし、彼と意気投合したドハティ家のボーイ、トイと二人連れで旅立っていく。
その他情報
- ブロードウエイの同名の舞台の映画化
- アステア二本目のダンスなし映画
- アステアとデビーなら、踊らなきゃ嘘だろ、というファンへのサービスのためか、アステアは、デビーとも、パーマーとも、軽いステップで踊るシーンがある。(ミュージカルシーンとはいえないけど)
- パーマーは、アステアと踊るプレッシャーで固まってしまい、リハーサルでは、アステアの前でへたり込んでしまった。パーマーは後に、「天下のアステアの動きを、一瞬でも止めさせたことに、自分の独占欲が満足するのを感じた」と語っている(そんなことより、リリー、とてもきれいだ)
- ハリウッドのカリスマ・デザイナー、イディス・ヘッドが、本人役で出演している(完全にイディスらしさ丸出しで出ている)
- アステア唯一の、節操の無いプレイボーイ役である
- 本作には、日本のアステアファンならうれしいアステアの日本語セリフがある。登場の第一声が、「あなたはとてもきれいなホステスです どうもありがとう さよなら」というのだが、アメリカ人の話す日本語としては意外と上手にしゃべっている
- アステアが日本語を話す相手は、JALのCAである。今は懐かしい、振袖姿のCAが見られる
- 私は、本作をスペイン製のDVDで見ている。英語不得意なのに、字幕なしで見たのである
- 本作の終盤で、アステアがデビーに高齢者よばわりされるシーンがあり、初めて見たときは非常にショックだった。しかし、アステアも私と同じくらいショックを受けているようだった
- アステアは、この映画は、「物語の解釈、人物の解釈が失敗している」との見解を持っていた
- 私の持っている劇場パンフレットでは、なぜか「ロジャー」が半分以上「ロジャース」になっている。ただの誤植なのだろうが、個人的には「ジンジャー・ロジャースに引っ張られている」としか思えない
スタッフ
製作……ウィリアム・パールバーグ
監督……ジョージ・シートン
助監督……ハリー・キャプラン
原作……サミュエル・テイラー
脚本……サミュエル・テイラー、コーネリア・オティス・スキナー
制作補助……テッド・テイラー
制作主任……チャールズ・ウールステンヒューム
撮影……ロバート・バークス
音楽……アルフレッド・ニューマン
振り付け……フレッド・アステア、ハーミズ・パン
特殊効果……ファーシオット・エドアート、ジョン・P・フルトン
録音……ユーゴー・グレンツバック
色彩監督……リチャード・ミュラー
美術……ハル・ペレイラ、タンビ・ラーセン
衣装デザイン……イディス・ヘッド
メイク……ウォーリー・ウェストモア
ヘアメイク……ネリー・マンリー
フイルム編集……アルマ・マックローリー