●1931.6.3~1932.1.16
●ニューアムステルダム劇場
●上演数 260
製作
脚本
作詞
ハワード・デューツ
作曲
振り付け
照明デザイン
プログラム表紙デザイン
ジョン・ヘルド・ジュニア
キャスト
フレッド&アデール・アステア
フランク・モーガン
ヘレン・ブロデリック
ティリー・ロッシュ
フィリップ・ローブ
ジョン・バーカー
ヴェラ・マーシュ
アステアのナンバー
Sweet Music
Hoops……フランスの子供に扮したアデールとフレッドが、大きなフープをそれぞれ持って歌う
New Sun in the Sky
Miserable With You
I Love Louisa……アデールとフレッドが、メリーゴーランド(馬じゃなくてキリンに見える)に乗って歌う
The Beggar Waltz
White Heat
その他情報
・本作は、アステア姉弟の最後の舞台である。本作は、アステア姉弟にとっては、大失敗となった前の舞台「スマイルズ」の雪辱戦であった。アステアは、何が何でも名誉を挽回したいとの意欲を持って臨んだらしい。その結果、「初日から大ウケ、年をまたいでのロング・ラン」となった。ああ、見たいなあ!
・Sweet Musicでは、アステアはアコーディオンを弾きながら踊った
・本作の制作費は16万ドル以上。当時としては破格の制作費であった
・本作の公演中に、アステアは後に結婚するフィリス・ポッターに出会っている
・アデールは、本作のツアー中に途中離脱して引退、結婚した。ツアー中のアステアは、姉の結婚式に参列できなかった
・本作では、ニューヨークではじめての、二重の回り舞台が使われた
・本作の楽曲を、1931年に録音したものがCDになっているが(アデールの歌声も聴ける)、それを聞くと、映画「バンド・ワゴン」で使われた「New Sun in the Sky」や「I Love Louisa」は、ほぼ忠実に1931年の息吹を伝えている。映画「バンド・ワゴン」では、「かつてショウでウケた曲」として「I Love Louisa」が歌い踊られるが、そのときにレスター(オスカー・レヴァントの役)が「(あの大ヒットが)忘れられない」という台詞がある。この台詞そのものに、初日の「I Love Louisa」はウケて、演者の大合唱に劇場は盛り上がり、忘れがたい大成功のステージとなった。
※さすがに、私はアステアの舞台は見ておりません。この記事は、かき集めた資料によるものです。
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