●1957.2.13 パラマウント
●日本公開1957 (パラマウント配給)
キャスト 役名…俳優名
ディック・エヴリー……フレッド・アステア
ジョー・ストックトン……オードリー・ヘプバーン
マギー・プレスコット……ケイ・トンプスン
フロストル教授……ミシェル・オークレール
ポール・デュバル……ロバート・フレミング
ファッションショーの客……ベス・フラワーズ
ヘアメイク……ジーン・デル・ヴァル
ショーの客……ケナー・G・ケンプ、フランクリン・ファーナム
ストーリー
NYのカメラマン、ディックは、ファッション雑誌の企画にふさわしい新人モデルを探していて、偶然見かけた古本屋の店員ジョーに目を付ける。
ジョーは、パリのフロストル教授の提唱する「共感主義」に傾倒していて、ファッションにも雑誌にも興味が無い。
ディックに誘われ、話を聞いたジョーは、「撮影でパリに行く」ことに反応し、承諾する。ジョーの本音は、パリに行けば、フロストル教授に会えると思っただけのこと。
パリに着くと、ジョーは撮影の合間に、「共感主義」者の集まるカフェに入り浸り、フロストル教授にも会いに行く。ディックは、撮影を開始しながら、どんどん美しくなるジョーの魅力に惹かれる。
ある日、フロストル教授の講演会場に、ジョーを迎えに行ったディックは、教授のジョーへの態度に疑問を抱く。
不信感を露にするディックに、ジョーは怒る。ディックが、
「底の浅い哲学で、若い女を引き寄せているいい加減な男だ」
と言ったために、二人は喧嘩別れする。
しかし、実際に、フロストル教授は、自分の部屋にジョーを連れ込もうとしたため、ジョーはようやく目覚める。
ジョーは、初めて真剣にモデルの仕事に全力をかけ、ディックと結ばれる。
ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)
Think Pink!
How Long Has This Been Going On?
Funy Face★
Bonjour,Paris!★
Basal Metabolism
Let's Kiss and Make Up★
He Loves and She Loves★
Oh How to Be Lovely
Marche Funebre
Clap Yo'Hands★
S Wonderful★
その他情報
- ヘプバーンは、すべて自分でダンスを踊っている。結構見られるので、私は最初ダンス・インかと思ってしまった
- 歌も、ヘプバーン本人の声。聞いてて恥ずかしい部分がちょっとある
- ディックのモデルは、実在のカメラマン、リチャード・アヴェドンである。劇中で見られるオードリーのスチールは、アヴェドン本人が撮ったものである
- アヴェドンは、大のオードリーびいきで知られる
- ヒロインをオードリーに演じさせることは、イーデンス(製作・歌曲提供)の意向だった
- ヘプバーンは、この映画に出演するにあたって、「ディック役はアステアで」と条件をつけた。つまり、アステア起用は、ヘプバーンのご指名である。後に、アステアとのダンスを、ヘプバーンは「私の夢でした」と語っている
- ヘプバーンに指名され、アステアも相当嬉しかったらしい。多分、「男優の勲章」くらいに思っていたんじゃないかな?
- 本作は、当初MGMで企画されたが、費用の関係でスタートできず、最終的にパラマウントに移して撮影可能となった。一時期は、企画凍結の可能性さえあったのだが、アステアは「ヘプバーンが望んでいる撮影が、凍結するわけがない」と読んで静観していた。実際に企画は凍結しなかったわけで、アステアの読みは正しかった
- パリで撮影中の現場に、たまたまハーミズ・パンが通りかかった。なんと、道に迷って偶然に出くわしたとのこと
スタッフ
製作……ロジャー・イーデンス
監督……スタンリー・ドーネン
脚本……レナード・ガーシュ
撮影……レイ・ジューン
音楽監督……アドルフ・ドイッチ
歌曲……アイラ・ガーシュイン、ジョージ・ガーシュイン、ロジャー・イーデンス、レナード・ガーシュ
振り付け……スタンリー・ドーネン、フレッド・アステア、ユージン・ローリング
特殊効果……ファーシオット・エドアート、ジョン・P・フルトン
色彩監督……リチャード・ミュラー
美術……ハル・ペレイラ
メイク……ウォーリー・ウェストモア
ヘアメイク……ネリー・マンリー
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