●1936.8.26 RKO
●日本公開1936(RKO配給)
キャスト 役名…俳優名
ラッキー・ガーネット……フレッド・アステア
ペニー……ジンジャー・ロジャース
ポップ……ヴィクター・ムーア
メイベル……ヘレン・ブロデリック
ゴードン……エリック・ブロア
マーガレット・ワトソン……ベティ・ファーネス
ワトソン氏……ランダース・スティーヴンス
リカルド・ロメロ……ジョージ・メタクサ
さいころレイモンド……ジョン・ハリントン
シンプソン……ピエール・ワトキン
ロメロの執事……フロイド・シェイクルフォード
結婚式の客……ジャック・ライス
タクシー運転手……チャーリー・ホール
駅の切符係……フランク・ハモンド
警官……エドガー・ダーリング
ホテルのクラーク……ラルフ・バイルド
ダンサー……ドナルド・カー
ダンス・エキストラ……ベス・フラワーズ、デニス・オキーフ
(アステアのスタンドイン……ハリー・コーンブレス)
舞台スタッフ……ハリー・バーナード
ストーリー
地方のダンサー、ラッキーは、ギャンブルがうまく、賭け事になると夢中になってしまう。
自分の結婚式に出かける時間なのに、ラッキーを結婚させたくない悪友たちにだまされ、賭けに加わるうちに時間を忘れ、結婚式をすっぽかしてしまう。
恐る恐る婚約者マーガレットの家に行くと、怒り狂った彼女の父親に、
「金を作って来い、2万5千ドル作れれば娘をやる」
と言われ、ラッキーは一山あてに、NYに旅立つ。(なぜか、手品師のポップも一緒についていく)
NYでラッキーは、偶然出会ったダンス教師のペニーと、ナイト・クラブで踊ることになり、賭けに買ってバンドも手に入れる。
二人のダンスは評判を呼び、高いギャラが提示されるが、ラッキーは浮かない顔。本来、25000ドル作ったら、帰って結婚するつもりだったが、ペニーを愛し始めてしまったからだ。
その頃には、ペニーもラッキーを好きになっていて、互いに好意を持っているのに、仲が進展しないことを不審に思っていた。
ラッキーは、マーガレットとの婚約を解消し、ペニーに告白しようと決意するが、マーガレットがNYに出てきて、ペニーと鉢合わせ。ショックを受けたペニーは、バンド・リーダーのリカルドと婚約してしまう。
一方ラッキーは、マーガレットと会い、彼女に
「ほかの人と結婚したわ」
と言われペニーを取り戻しにリカルドのもとへ。
ペニーとリカルドの結婚式を、土壇場で阻止したラッキーは、ペニーと愛の歌をうたう。
ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)
It's Not in the Cards★
Pick Yourself Up★
The Way You Look Tonight★
Waltz in Swing Time★
A Fine Romance★
Bojangles of Harlem★
Never Gonna Dance★
その他情報
- Bojangles of Harlemは、アステア唯一の黒塗りナンバー。黒人タップ・ダンサー、ビル・ロビンソンに敬意を表したもの。しかし、ダンスのスタイルは、アステア独自のもので、特にビル・ロビンソン風を意識はしていない
- Bojangles of Harlemで、アステアの着ているジャケットは、一見チェックのようだが、よく見るとサイコロ柄である
- 有頂天時代のタイトルは、「I Won't Dance」→「Never Gonna Dance」→「Swing Time」と変更された
- 1936年第9回アカデミー賞では、「The Way You Look Tonight」が主題歌賞を取り、ハーミズ・パンが、ダンス監督賞にノミネートされた
- 本作は、アステア&ロジャース映画6作目にして、初めて興行の下降の兆しが見え始めた
- ジンジャーが、最も好きな「アステア&ロジャースもの」は、本作だそうである
- ジンジャーの本作のギャラは、およそ6万ドルほど
スタッフ
製作……パンドロ・S・バーマン
監督……ジョージ・スティーヴンス
助監督……シドニー・M・フォーゲル、アーガイル・ネルソン
原案……アーウィン・ゲルシー
脚本……ハワード・リンゼイ、アラン・スコット、ドロシー・ヨースト、ベン・ホルムズ、アンソニー・ヴィエラー、ライアン・ジェームズ
撮影……デイヴィット・アベル
特殊撮影……ヴァーノン・ウォーカー
美術……ヴァン・ネスト・ポルグラス、ジョン・ハークライダー
音楽……ナサニエル・シルクレット
歌曲……ジェローム・カーン、ドロシー・フィールズ
振り付け……ハーミズ・パン
衣裳デザイン……バーナード・ニューマン
サウンド編集……ジョージ・マーシュ
録音係……ヒュー・マクダウェルJr、クレム・ポートマン、ジョン・E・トリビイ
録音アシスタント……エディ・ハーマン
音響オペレーター……リチャード・ヴァン・ヘッセン
フイルム編集……ヘンリー・バーマン
メイク……ルイス・ヒップ
ヘアメイク……ルイーズ・スローン
スクリプト……アン・コールマン
スチール……ジョン・ミール