●1950.8.11 パラマウント
●日本未公開
キャスト 役名…俳優名
ドン・エルウッド……フレッド・アステア
キティー・マクニール……ベティ・ハットン
リッチー……グレゴリー・モフェット
エドモンド……ローランド・ヤング
カローラ……ルース・ワーリック
セレナ……ルシール・ワトソン
パーティの客……ベス・フラワーズ、フランクリン・ファーナム
コック……バート・スティーヴンズ
ストーリー
ダンサーのドンは、パートナーのキティーに結婚を申し込む。しかし、キティーには婚約者がおり、ドンは振られ、そのままコンビは解散。
二人が分かれてから、6年の時がたち、ドンとキティーは、偶然再会する。
キティーは、息子(リッチー)を持つ母親になっており、夫は戦争で亡くなっていた。しかも、嫁ぎ先の家とトラブルを起こしていた。
キティーは、義母とはリッチーの育て方で意見が合わず、嫁ぎ先を抜け出してきていた。
話を聞いたドンは、職を求めるキティーのためにコンビを復活させ、二人は再びクラブのステージに立つようになる。
それを知った義母は、ダンサー風情に子育てはできないとし、裁判所に申し立ててリッチーをキティーから引き離す。
しかし、キティーは義母の屋敷からリッチーをこっそりと連れ出し、クラブの仲間たちに支えられ、ドンとのよりを戻して、自分が立派に育児ができることを義母に認めさせる。
ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)
Can't Stop Talking★
Piano Dance★
Jack and the Beanstalk★
Oh,Them Dudes★
Why Fight the Feeling★
The Hyacinth★
Tunnel of Love★
その他情報
- 本作は、ベティとアステアのスタイルがまったくかみ合わず、失敗作だと言われている。大抵、どんな失敗作でも「いや、私は好きですよ」というファンの一人くらいいるものだが、本作に関しては、私はそのような人には会ったことがない
- この大失敗について、アステアは自伝の中で「この映画に何が起こったのかわからない。いつの間にか消えていた」と記している。「自分はこの映画が好きだ」とも言っている
- 「ベティとアステアのスタイルが違う」というよりは、ぶっちゃけベティはダンスは上手くない。でも、あれでもだいぶアステアに合わせてくれたんだと思う
- ピアノ・ダンスでは、アステアのピアノ演奏が見られる。上手いうえにカッコイイ
- 「Oh,Them Dudes」は、アステアが、ウエスタンスタイルで踊るのが珍しいので、評価する人もいるが、私はアステアが女のお尻を蹴るというのが、どうも好きになれない。(ベティが、いくらダイナマイトだからといって、女に変わりあるまい)(でもアステア自身はこのナンバーが好きなんだそうだ)
- ベティとアステアの共通点は、「心配性」なところだけだったらしい
- 聞いた話なので、真偽は定かでないが、本作は、アステア・ファンにははなはだ不評だが、ベティのファンの評価は、それほど低くないのだそうである(ベティがアステアよりも目立ってるからだろうか……)
- 日本国内では、本作のビデオ、DVDの発売はなし。さすが失敗作。アメリカでは、VHSが出ているが(私はこれを長いこと所有していた。捨てなきゃよかったかな)、DVDはいまだに出ていないようだ
スタッフ
製作……ロバート・フェローズ
監督……ノーマン・Z・マクロード
原作……モーリス・ゾロトウ
脚色……アラン・スコット、ダーン・ラッシャー
撮影……ジョージ・バーンズ
録音……ユーゴー・グレンツバック
特殊効果……ファーシオット・エドアート
音楽……ロバート・E・ドーラン
歌曲……フランク・レッサー
振り付け……ハーミズ・パン
衣装デザイン……イディス・ヘッド
メイク……ウォーリー・ウェストモア
ヘアメイク……ネリー・マンリー
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