アメリカの衣装デザイナー。(1897.10.28~1981.10.24 米カリフォルニア州生)
ハリウッドのカリスマ衣装デザイナーとして活躍した。特に、オードリー・ヘプバーン、グレース・ケリーのデザイナーとして有名。
アカデミー賞にノミネートされること35回。そのうちの8回受賞している。
シャネルやジバンシーのようには、日本で名が知られていないのは、イディスが一般消費者向けの商品を作らず、映画向けに特化したデザイナーだったからである。(「麗しのサブリナ」のサブリナ・パンツも、世界的に流行したものの、「サブリナ」の名で広まったので、イディスの名は日本の女性の間には広まらなかった)
着る女性の美を引き出すデザインは、ヘプバーン、グレース・ケリーのほか、エリザベス・テイラー、イングリッド・バーグマン、マレーネ・ディートリッヒ、ソフィア・ローレンなど、映画史に残る美女たちに愛された。
アステア映画では、「スイング・ホテル」、「ブルー・スカイ」、「レッツ・ダンス」で衣装デザインを担当している。
また、「結婚泥棒」には、イディス・ヘッド自身の役で出演している。
アステアとは関係ないが、刑事コロンボの「偶像のレクイエム」にも、自役で出演している。つまり、知らない人はいないレベルの有名ハリウッド・デザイナーだったのである。(コロンボの出演に関しては、「偶像のレクイエム」のゲスト・スターであるアン・バクスターが、イディスの親友であったことも大きいのだが)
イディスがどうやってデザイナーになったものなのか、私はよく知らないのだが、デザイナーになる前は、スペイン語教師だった、ということだけは知っている。
代表作
「めまい」
「ローマの休日」
「麗しのサブリナ」
「裏窓」
「サンセット大通り」
「イヴの総て」
「ホワイト・クリスマス」
「喝采」
「サムソンとデリラ」