歌手、ヴォイス・トレーナー、ヴォイス・アレンジャー、女優。(1908.11.9~1998.7.2 米ミズーリ州生)
上には複数の肩書きを並べたが、MGMのヴォイストレーナーとして、もっとも良く知られている。
幼少時に、ピアノのレッスンを受けたのが音楽との出会いである(ずば抜けた音楽センスで、神童扱いだったそうだ)。
後にバンドの歌手としてデビュー。歌唱技術の高さは、トレーナーとしても、アレンジャーとしても、ジュディ・ガーランドが信頼していたことで証明できよう。ジュディとは、個人的にも親しい間柄で、ジュディの娘ライザの名づけ親はトンプスンなのである。
歌って人をひきつける力を持ちながら、映画の世界では、裏方に徹することが多く、アステアと唯一共演した「パリの恋人」は、女優としてのトンプスンが見られる数少ない映画の一つである。(私は、「パリの恋人」のトンプスンは非常に良かったと思っている。もっとミュージカル映画に出ればよかったのに)
トンプスンがヴォイストレーニングで付いた相手は、レナ・ホーン、ジューン・アリスン、フランク・シナトラなどの超一流がそろっており、彼女の存在はMGMの大きな財産であった。
「ジーグフェルド・フォーリーズ」では、音楽のアレンジャーをつとめている。
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※旧ブログに頂戴したコメント
ご無沙汰してました、銀魚です。
ケイ・トンプソンは、児童書の世界でも活躍しました。
エロイーズという、6歳の女の子を主役にしたシリーズで、さしえはヒラリー・ナイト。
メディアファクトリーから、井上荒野の訳で刊行されました。
最初の『エロイーズ』(2001.4.15)には作者についての巻末解説(マリー・ブラナー)があります。
2作目は『エロイーズ、パリへいく』(2001.4.15)
初刊は『パリの恋人』とほぼ同時期の1557年。ディックの元になったリチャード・アベンドンがエロイーズのパスポートの写真を撮ってたりします。
3冊目は『エロイーズ、モスクワへ行く』、4冊目は『エロイーズのクリスマス』(ともに2001.11.15)。
『エロイーズ』の解説によると、雑誌に書いた未発表作品『エロイーズ、ハリウッドへいく』があるそうです。本にはなってないけど、雑誌には載ったのでしょうか。
エロイーズがアステアに会うのなら、こちらも読みたいです。
Posted by 銀魚 at 2009年06月27日 19:35
銀魚さん、ありがとうございました
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