●1941.9.25 コロムビア
●日本公開1948 (コロムビア提供 CMPE配給)
キャスト
ロバート・カーチス……フレッド・アステア
シーラ……リタ・ヘイワース
マーティン・コートランド……ロバート・ベンチリー
トム……ジョン・ハバード
コートランド夫人……フリーダ・イネスコート
バートン夫人……アン・シューメイカー
クラリネット奏者……バディ・コレット
軍曹……ドナルド・マクブライド
ストーリー
劇場興行主のマーティンは、コーラスガールのシーラを口説こうと、高価なプレゼントを渡そうとする。しかし、妻にばれてしまいそうになり、
「ロバートがシーラに渡そうとしているものだ」
と弁解。
コートランド夫人は、夫の言い訳のままに、振付師のロバートとシーラが良い仲だと、芸能記者に話してしまい、ゴシップ欄に載ってしまう。そのためロバートはシーラの怒りを買う。
シーラには、ボーイフレンドのトムがいて、トムも怒ってロバートに詰め寄る。
トムが拳銃まで持ち出してくるので、ロバートはちょうど来ていた召集令を利用し、軍隊に逃げ込む。
兵舎でシーラから手紙を受け取ったロバートは、改めて彼女の魅力に気づく。
一方シーラも、トムに会いに軍隊に出向いてローバートと再会し、自分がロバートを愛していることに気づく。
マーティンの計らいで、劇場のダンサーたちが軍に慰問にくることになった。マーティンは軍隊にかけあい、舞台のためにロバートを借り出す。
舞台の上で、シーラとロバートは結婚式の場面を演じることになるが、ロバートは密かに本物の治安判事を呼んでおり、二人はステージで本物の結婚式を挙げ、夫婦になる。
ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)
The Boogie Barcarolle★
Dream Dancing
Shootin' the Works for Uncle Sam★
Since I Kissed My Baby Goodbye★
A-Stairable Rag★
So Near and Yet So Far★
Wedding Cake Walk★
その他情報
- リタの父、エドゥアルド・カンシーノとアステアは、ボードビル時代の旧友だった
- 本作は、カラー撮影の可能性もあったのだが、戦況(第二次世界大戦)による予算制限で、モノクロ作品となった
- 戦争の影響で、本作はアステアの軍服シーンが多い。アステア自身は、「軍服の衣裳は好きだった」と、自伝で語っている
- アステアが、銃を担いでステップを刻む風な行進をしたり、軍人ダンサーズを従えて踊る場面が見られる。戦況に配慮してのことと思われる
- 本作は、非常に群舞が多い。しかし、「センターにアステアありき」の群舞なのが、ファンにはうれしい
- 女性のタップ集団を従えて踊るアステアがすごく素敵。ほかのアステア映画では、なかなか無いスタイルの群舞である
- リタの歌は、ナン・ウィンの吹き替え
- 「Since I Kissed My Baby Goodbye」は、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた
- 個人的には、ロバートが小さな嘘とか裏工作を重ねることになるストーリーが、私はあまり気に入らない。(詐欺師役なんかだと、嘘ついてばっかりでもいいんだけど……)
スタッフ
製作……サミュエル・ビスコフ
監督……シドニー・ランフィールド
脚本……マイケル・フェシア、アーネスト・パガーノ
撮影……フィリップ・タヌーラ
音楽……モリス・ストロフ
歌曲……コール・ポーター
振り付け……ロバート・アルトン