ニューヨーク美人 The Belle of New York

●1952.2.28 MGM
●日本未公開

キャスト  役名……俳優名

チャールズ・ヒル……フレッド・アステア
アンジェラ・ボンフィールズ……ヴェラ・エレン
レティ……マージョリー・メイン
マックス・フェリス……キーナン・ウィン
エルシー・ウィルキンズ……アリス・ピアース
ギルフォード・スピヴァク……クリントン・サンドバーグ
ディクシー・マッコイ……ゲイル・ロビンス

ストーリー

アンジェラは、下町で評判の美人。宣教団体に入り、福祉活動を行っている。
チャールズは、大金持ちのヒル夫人の甥。超プレイボーイで、誰でも口説く。今までに、何人もの女性と婚約していたが、結婚式で花嫁に待ちぼうけをくわせて破談になることを繰り返していた。

プレイボーイライフの中、往来でたまたまアンジェラを見かけたチャールズは、その清純な美しさに一目ぼれ。アンジェラに恋の猛アタックを開始する。
チャーリーは、金持ちのプレイボーイだったため、仕事をしたことなどなかったのに、アンジェラの助言により働き始める。何度も失敗し、何度もクビになりながらも恋心を伝え続けるチャーリーを見て、アンジェラも彼の思いを受け入れる。

めでたく結婚することになった二人だが、結婚前夜のお祝いで飲みすぎ、チャーリーはまたもや花嫁を結婚式当日にすっぽかしてしまう。自分のあまりのいいかげんさに、アンジェラのようなまじめな女性と結婚するなど許されないと思い込んだチャーリーは、アンジェラに別れを切り出す。

いったんは別れたものの、何ヶ月たっても二人は互いを忘れることはできず、改めて愛を誓い合う。

ミュージカル・ナンバー  (★はアステアのナンバー)

When I’m Out with the Belle of New York★
Bachelor Dinner Song★
Let a Little Love Come
Seeing’s Believing★
Baby Doll★
Oops★
A Bride’s Wedding Day Song★
Naughty but Nice
I Wanna Be a Dancin’ Man★

その他情報

  • 本作は、1946年より存在していた企画だが、アステアが「脚本がつまらない」との理由で断り続け、1952年にやっと製作された
  • 最初の企画では、アステア&ガーランドでやるつもりだったらしい
  • 本作は、興行的には失敗作である。大きな敗因の一つは、やはり脚本のつまらなさにあったらしい
  • 本作は、映画評や、その他どんな資料を見ても、大抵ケチョンケチョンに酷評されている。(もっともケチョンケチョンなものの一つに、「アステア自伝」が含まれる)しかし、「ザッツ・エンタテインメイト2」「ザッツ・エンタテインメント3」で、「I Wanna Be a Dancin’ Man」を見たファンには、「このナンバーが、アステアのダンスとしても特にすばらしい」との声が大きいのである。ダンスのデキと、映画のデキが、正比例しないことの証明である
  • 「I Wanna Be a Dancin’ Man」は、一度OKテイクとなった撮影が、衣裳NGで撮り直されている。この事実は、「ザッツ・エンタテインメント3」でNG画像と共に紹介されたために有名になった。衣裳NGというと、「アステア本人のおしゃれ心が満足せず、NGにさせたのではないか?」と思ってしまうが、この衣裳NGは製作側の(多分、監督の)判断であった
  • アステア最高のアイススケート演技が見られる。ヴェラも達者に滑っていて、楽しいシーンになっている。本作は、このようなサービス精神あふれる工夫が随所にある
  • 個人的な意見だが、本作はストーリーなど忘れ、アステアとヴェラによる贅沢なコスプレ&ダンスショーだと思って見ると、非常に満足する。ダンスはすべてすばらしい!
  • ヴェラがとにかく美しい。ダンスの美しさももちろんだが、衣装の似合いっぷりがすごくいい。ウエストの細さも、脚線美も全部いい
  • アステアの「電報配達員」の格好が、意外なほど似合っている。自転車をこぐ姿も軽快で、実にアステアらしい
  • 要するに、本作は、二人の恋模様の描き方があまりにも安易なほかは、結構愛されてしかるべき要素を持った映画なのである。残念である。誰のせいなんだ?
  • 本作で何度も描写される「恋をした人が宙に浮く」シーンだが、合成がもうちょっとなんとかならなかったものだろうか
  • サンドバーグには、もうちょっと活躍してもらいたかった
  • どうでもいい話だが、私は昔、「ザ・ベル・オブ・ニューヨーク」というのは、「ニューヨークの鐘」という意味だと思っていた。ニューヨークで二人が恋をして、最終的に結婚式の鐘が鳴ります、みたいな意味だと思っていた。お馬鹿な話だが、同じことを考えていた人が絶対にいる!と思っている

スタッフ

製作……アーサー・フリード
監督……チャールズ・ウォルターズ
原作……ヒュー・モートン、グスタフ・カーター
脚本……チェスター・アースキン
撮影……ロバート・プランク
美術……セドリック・ギボンズジャック・マーチン・スミス
美術セット……エドウィン・B・ウィリス
音楽監督……アドルフ・ドイッチ
歌曲……ジョニー・マーサー、ハリー・ウォーレン
振り付け……ロバート・アルトン
ヘア・スタイリスト……シドニー・ギラロフ
録音……ダグラス・シアラー
フィルム編集……アルバート・アクスト

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