アステアの出演映画

足ながおじさん Daddy Long Legs

更新日:

●1955.5.4  20世紀フォックス
●日本公開1955 (フォックス配給)

キャスト  役名…俳優名

ジャービス・ペンドルトンⅢ……フレッド・アステア
ジュリー・アンドレ……レスリー・キャロン
リンダ……テリー・ムーア
アリシア・プリチャード……セルマ・リッター
グリッグス……フレッド・クラーク
サリー・マクブライド……シャーロット・オースティン
ジミー・マクブライド……ケリー・ブラウン
ガートルード・ペンドルトン……キャスリン・ギヴニー
アレクサンダー・ウィリアムソン大使……ラリー・キーティング
※ジャービスが、「アレック」と呼んでいるのであまり気付かないが、大使の名前は、こんなにいかめしいのだ
ダンサー……バリー・チェイス
空港のエキストラ……ケナー・G・ケンプ
卒業式のエキストラ……バート・スティーヴンズ
レイ・アンソニー・オーケストラ

ストーリー

ジャービスは、アメリカの大富豪。フランスの田舎の孤児院で見かけた魅力的な少女ジュリーを、匿名で援助し、アメリカの女子大に入学させ、寄宿舎の自分の姪と同室にさせる。

ジュリーは、見知らぬ援助者を「足ながおじさん」と名づけ、手紙を書き送る。しかし、一向に返事が来ないことを悲しんでいる。
手紙の文面から、ジュリーの悲しみを感じ取った、ジャービスの秘書プリチャード女史は、ジャービスの腹心グリッグスと共に、それまで手紙を読んでもいなかったジャービスに、手紙を読むように促す。

手紙を読んだジャービスは、ジュリーに改めて興味を持ち、姪に会いに行く名目で、大学のダンスパーティーに訪ねていく。
パーティーで、初めて話し、ダンスも踊ったジャービスとジュリーは、互いに惹かれあう。

その後、ジャービスとジュリーは、NYで意気投合し、ジャービスはプロポーズしようと決心する。しかし、友人に「年甲斐も無い」と言われ、思いとどまる。

ジャービスは、ジュリーとの連絡をたつため、海外へ長い旅に出る。置き去りにされたと思ったジュリーは落ち込む。
落ち込むまま卒業式をむかえたジュリーの元に、プリチャード女史が迎えに来て、初めて「援助者」が会いたがっていると告げる。

実は、二人の恋を見かねたプリチャード女史とグリッグスで、ジャービスをNYに呼び寄せてあった。援助者がジャービスだったと知ったジュリーは、「結婚を申し込んで」と言い、二人は結ばれることになる。

ミュージカル・ナンバー (★はアステアのナンバー)

History of the Beat★
C-A-T Spells Cat
Daddy Long Legs
Welcome Egghead
Daydream Sequence★
Dream★
Something's Gotta Give★
Dancing Through Life

その他情報

  • 本作の企画は、フォックスの製作主任ダリル・ザナックが、映画人のよく集まる店ロマノフで食事をしているアステア夫妻を見かけ、思いついたもの
  • 本作の撮影前に、アステアの愛妻フィリスの癌が発覚。一度撮影に入ったものの、フィリスの手術経過が悪く、アステアの撮影は中断した。その後、フィリスは亡くなった。アステアは、製作を中止し、かかった費用を全額自分で負担することまで申し入れたが、プロデューサーの説得と、フィリスが「足ながおじさん」の撮影を望んでいたことを支えに、撮影に復帰した。アステアは、リハーサルで涙を見せることもあったと伝えられる
  • 本作の宣伝のために、アステアは「エド・サリバン・ショー」「ホワッツ・マイ・ライン」「アイブ・ゴット・ア・シークレット」などの番組に出演した。宣伝のための、アステアのTV出演は、初めてのこと(いずれもギャラなしだったそうな)
  • TV出演には、台本は無く、会話も歌もダンスも、ほとんどアドリブだった
  • 歌曲にジョニー・マーサーを迎えたのは、アステアの意向である
  • アステアは、以前からマーサーの「Dream」を気に入っていて、この曲で踊りたいと考えていた
  • 以前、私がアステアのCDを持っているのを見た年配の男性が、「あ、足ながおじさんだ」と言ったことがあった。日本では、結構「アステア=足ながおじさん」という認識があるのだろうか?(その男性だけの認識かもしれないが)
  • 「History of the Beat」を歌い踊り、ドラムも叩くアステアが、最初に手に持っているのは、良く見るとドラムスティックではない。なんだか、もっとペラペラしたものである。(途中からは、ちゃんとドラムスティックを持って叩いている)あれは一体何なのか、ご存知の方は教えてください。※「ペラペラしたもの」の正体を、ゲスト様にご教授いただいた情報→旧ブログのコメント欄をご覧ください
  • アステアは、自分のSomething's Gotta Giveの歌い方が気に入っていないそうだ
  • 本作の脚本を、アステアは高く評価している

スタッフ

製作……サミュエル・エンジェル
監督……ジーン・ネグレスコ
原作……ジーン・ウェブスター
脚色……フィービー・エフロンヘンリー・エフロン
撮影……レオン・シャムロイ
音楽……アルフレッド・ニューマン、ジョニー・マーサー、アレックス・ノースケン・ダービイ
振り付け……フレッド・アステア、デイヴィッド・ロベル、ローラン・プチ

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