ダンサー、俳優。(1887.5.2~1918.2英生)
夫人とのダンスコンビ、ヴァーノン&アイリーン・カッスルとして、第一次世界大戦前の時代に、世界的に有名になり、カッスル夫妻人気の影響で、社交ダンスブームを起こした。
元は技師を目指していたが、NYに渡り、知人の芝居を手伝ったことをきっかけに、役者になる。
1911年に、女優の卵だったアイリーンに出会い、結婚。
役者としては、のちに「カッスル夫妻」でアステアが演じたように、コメディを得意としていた。
アメリカでは、あまり人気が出ず、認められたのはパリに渡ってレビューで踊ってからである。二人のダンスは一大センセーションを巻き起こし、二人にちなんだものは、何でも「カッスル」の名をつけて商品になったという。
カッスル夫妻の創作したダンスは多数あるが、もっとも有名なのが、「カッスルウォーク」と言われる、歩くような自然なステップ。
アステア&ロジャースの「カッスル夫妻」を見る限りでは、足を自然に交互に出して、移動したり、くるくると回ったりする。(スクリーン以外でカッスルウォークの実演を見たこと無いもので……)
第一次大戦に、英国の飛行隊大尉として出征。墜落事故で亡くなった。
カッスル夫妻最後の舞台は、1917年のプリンス劇場(ロンドン)の舞台「カッスル・イン・ジ・エア」である
死後、アイリーンの著した自伝を元に、アステア&ロジャースの映画「カッスル夫妻」が製作された。