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アステアは、中性的ではない(と思う)

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あるところで、「アステアは、スレンダーな体格で、非常に優雅なダンスを踊る中性的な魅力のあるダンサーだ」という文を読んだ。

これには、私は大きな違和感を感じたので、思わず記事にしてしまう。アステアは、一体「中性的」なのだろうか?

私は、アステアのダンスは限りなく男性的であると思う。
たしかに、フレッドは、体格はムキムキタイプではない。細いか太いに、絶対に分類しろと言うなら、「細い」に入るかもしれない。しかし、決してタキシードやテールコートを着たときに貧相に見える男ではない。実際にアステアと対面した談志師匠は、「精悍な感じの男だった」と証言している。

アステアの「本体」が男性的でも、あまりにも優雅な「踊りが中性的」なのでは?という人がいるかもしれないが、どんなに優雅に踊っても、「男の優雅」は「中性的優雅」とイコールではない。
アステアの優雅は、「男の」というか、主として「紳士の優雅」だと私は思う。つまり、女を守ることのできる男の優雅だと思う。これが男性的でなくて何だと言うのだ。

アステアは、はっきりと「オカマっぽい踊りは嫌いだ」と発言している。優雅さに女っぽさが垣間見えるような踊りは好きじゃなかったのである。
でも、パッと見「中性っぽい」テイストの踊りもあったかなあと思い、考えてみたが、私は一つもそういうフレッドのダンスを思い出すことはできなかった。
アステア映画を、おとぎ話にたとえて言うなら、フレッドは「お姫様を助ける妖精」であったためしは無く、いつだって「お姫様を迎えに来る騎士」であった。アステアのダンスは、一種の騎士道であると言えないだろうか。

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