アステアの出演映画

渚にて On the Beach

更新日:

●1959.12.2 スタンリー・クレイマー・プロ
●日本公開1959(ユナイト)

キャスト  役名…俳優名

ジュリアン・オズボーン……フレッド・アステア
ドワイト・タワーズ……グレゴリー・ペック
モイラ・デビッドソン……エヴァ・ガードナー
ピーター・ホームズ……アンソニー・パーキンス
メアリー・ホームズ……ドナ・アンダーソン
ビル・デビッドソン……ルー・ヴァーノン

ストーリー

1964年、第三次世界大戦の原水爆戦により、地球に放射能汚染が広がりつつあった。
タワーズ艦長の原子力潜水艦ソーフィッシュは、放射能から逃れて、オーストラリアへ。しかし、オーストラリアにも、放射能は迫り、町が次々に死滅していく。首都メルボルンでは、ついに人々に自殺用の薬が支給される。
ソーフィッシュは、アメリカに向かうことが決定し、死の海に向かって出航していく。

その他情報

  • アステア初の「ダンスなし」の映画である
  • 監督クレイマーは、オズボーン役を、アレック・ギネスかラルフ・リチャードソンがふさわしいと考えていた。しかし、彼の妻が、ある日アステアのミュージカルをTVで見て、オズボーン役にアステアはどうかと提案。一緒にTV画面を覗き込んだクレイマーは、アステアに打診することを決めた
  • 撮影は、すべてオーストラリアでロケ。アステアは、オーストラリアでは、米や、英、仏ほどの知名度が無かったようで、人々に注目されずに外出できるのを楽しんでいたという
  • 「街中で気づかれない」からと言って、アステア人気が無かったわけではなく、撮影に使った空母で、軍向けの船上レセプションを行うと、「アステアと踊れる!」と、大喜びした将校夫人たちが列をなし、その数400人超。アステアは、人数を知らされて愕然とし、かなり行きたくなかったらしいが、それでもちゃんと出席してファンサービスした
  • オズボーンの、アル中の演技のために、アステアは、本当にバーボンを2~3杯飲んで演技した
  • 本作では、フェラーリをぶっ飛ばし、カーレースで優勝するアステアを見ることができる
  • フェラーリを飛ばすアステアを正面からとらえた映像は、もちろん合成である。ちょっと、「コンチネンタル」のカーチェイスを髣髴とさせる合成画面である
  • 和田誠氏は、自身の著書で、「踊らないアステアなんて、という思いで『渚にて』を見たが、大した性格俳優ぶりで驚いた」という主旨の文を書いている。実は、私も本作を未見の頃は、見るのがちょっと怖かったのだが(「タワーリング・インフェルノ」は、アステアの評価が高いので、このような思いはなかった)前述のように和田さんが書いているのを見つけ、安心してビデオを借りた覚えがある

スタッフ

製作・監督……スタンリー・クレイマー
原作……ネヴィル・シュート
脚本……ジョン・パクストン
撮影……ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽……アーネスト・ゴールド
美術……フェルナンド・キャリー
フイルム編集……フレデリック・ナッドストン

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