アステア&ロジャース人気は世界的なものだった。
日本にもその人気はおよび、浅草などのレビューでは、アステア&ロジャースをそのまんま真似した「なんちゃってアステア&ロジャース」みたいなチームが多数存在した。
この現象が、日本だけのものでなかったことは、フェリーに監督の「ジンジャーとフレッド」を見れば明らかである。
おそらく、世界中にアステア&ロジャースのなりきりダンサーズが存在したのだろう。
現在の日本でも、アステア&ロジャースらしきものは、街中で意外と度々見ることができる。
ダンススクールの看板や、ダンスサークルのポスターなどに描いてある「踊る男女のシルエット」は、明らかにアステア&ロジャースだと分かるものが結構あるのだ。
データを取ったわけじゃないので、断定できないが、私の感触では、ダンス教室の看板のアステア&ロジャース出現率は、全体の1~2割程度あるんじゃないかと思う。よく見てみると、「これはブロードウエイのバークレー夫妻だなあ」と分かるものもあったりする。