英国の俳優。(1891.4.2~1957.10.20 英生)
映画よりも、主に舞台役者として活躍。演じるだけでなく、舞台の製作も手がけた。
アステアは、1923年の渡英時に、ブキャナンの舞台「バトリング・バトラー」を見て、彼のスマートなコメディアンぶりに感銘を受けている。
若い頃は二枚目を演じた人だが、私は「バンド・ワゴン」しか見ていないので、申し訳ないが「年季の入ったコメディアンだなあ」という印象しかない。
英国の舞台ではスターだったらしいのだが、「バンド・ワゴン」に出なかったら、今日、母国イギリス以外の映画ファンにも記憶される俳優であったかどうかは疑わしいだろう。
アステアとの共演は、映画は「バンド・ワゴン」の一作のみ。 テールコートにトップハットで、アステアと二人横並びで踊った数少ない俳優の一人である(「バンド・ワゴン」の「プランを変えよう」)。
映画以外では、1944年のUSO慰問ツアーの際、イギリスで同じ舞台に立っている。
アステアの姉、アデールは、アメリカの舞台を引退後、イギリスの映画でブキャナンと共演する話が持ち上がったことがあったが、実現はしなかった。
【代表作】
「モンテカルロ」Monte Carlo