女優。(1904.3.23~1977.5.13 米テキサス州サンアントニオ生)
コーラスガールとして芸能の世界に入り、「踊る娘達」のヒットでスターとなる。
1940年頃から一時人気が落ちるが、その後シリアスな演技で返り咲き、アカデミー主演女優賞も得ている。
アステアとの共演は、「ダンシング・レディ」一作のみ。
「ダンシング・レディ」を製作した1933年頃は、彼女がミュージカル女優としてもっとも成功していた時代である。
ジョーンは、ハリウッド初仕事のアステアを、温かく迎えてくれたという。
「ダンシング・レディ」で共演したフランチョット・トーンとは、1935年に結婚したが、1939年に離婚。
同じく、「ダンシング・レディ」で共演したゲーブルとは、ほかに共演した作品も多く、結婚はしなかったが、恋愛関係にあった。
ジョーンのダンスについて(私見です)
※ダンサーではない人間の勝手な私見です
「ダンシング・レディ」のジョーンのダンスを見ると、この人のダンスが特に優れていたとはどうも思われない。ソロも、群舞も、アステアとのデュエットも、すべて「キビシイなあ」と感じるので、個人的には、この人のダンスは下手だと思っている。私が思うには、「私の好みと違う」のではなく、「ジョーンの技術の問題」と感じる。
私がもっとも問題ありだと思うのは、ジョーンのひじとひざである。特に、ひざが良くない。美しくない。脚の形は良いのに、踊っているときのひざが美しくないのだ。
その証拠に、稽古中のダンスシーンよりも、舞台本番の長いスカートで踊るダンスシーンのほうがだいぶ「見られるダンス」なのだ。ひざが隠れているほうが、何倍も美しいのである。
ジェニー(ジョーンの役名)がダンスの上手さ、ダンスへの意気込みで主役を勝ち取っていくシーン、つまりオーディションと稽古中のシーンは、全部両手両足がさらされている衣装なので、「この娘のダンスは良いなあ」と思わせるのに無理があると思う。何らかの方法でひざを隠せばいいのになあと思ってしまう。
代表作
「踊る娘達」
「グランド・ホテル」
「ミルドレッド・ピアース」
「何がジェーンに起ったか?」