日本の作家、脚本家。(1929.11.28~1981.8.22 日本)
映画雑誌の記者を経て、脚本家となる。後に、エッセイや小説も執筆し、小説では直木賞を受賞している。
台湾に旅行中、飛行機事故に遭い、51歳で亡くなった。
向田氏は、映画雑誌社に入った動機を「タダで映画が見られるから」とエッセイで書いているほどの映画好きであった。
ミュージカル・スターの中では、「アステアがすごく好き」と、和田誠氏との対談の中で発言している。
同対談の中で、
「アステアという人は、関節というか、骨格が何か違ってると思う」
という主旨の発言をしているが、私は、これはアステア独特の肘のポジショニングのことを言っているのではないかと思う。
アステアの、とても柔らかい肘の曲げ方、その肘を上げる位置というのは、シルエットだけ見て「アステアだな」と分かるときの、大きなポイントなのである。
しかし、「骨格が違う」という発言には、「あの人は、最初から別物だ」と言うニュアンスが少々感じられる。フレッドが聞いたら、きっと「そんなことないよ」と言うんじゃないだろうか。
【代表作】
「思い出トランプ」(小説)
「父の詫び状」(エッセイ)
「寺内貫太郎一家」(脚本)