アステア関連人名事典

ビル・ロビンソン Bill Robinson

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ダンサー、俳優。(1878.5.25~1949.11.25)
卓越したタップの名手、というか、タップの神様。最高のタップダンサーの一人である。
通り名は、「ビル・ボージャングル・ロビンソン」。シャーリー・テンプルと共演したダンス映画が人気を博した。
ビルは、ダンスのすばらしさもさりながら、あの笑顔と白い歯が印象的な俳優だった。

ビルの最初のキャリアは、ストリート・ダンス。5歳の時から、生活の足しにするために、道端で踊って投げ銭をもらっていた。
6歳からはタップで舞台に立ち始めた。

少年時代に、巡業のために定住できず、学校に通学することをあきらめている。これは、アステアとほぼ同じ境遇である。

アステアは、ボードヴィル時代に巡業先でビルと同じ舞台に立ち、「君は踊れる」という言葉をもらっている。
このときアステアは、ビルのダンススキルはもちろん、人柄にもあこがれ、ビリヤードの腕前にもあこがれたという。ビリヤードは、ビルから直接の手ほどきをうけている。(ビルとアステアの二人が、ビリヤードも名人級であったことは偶然なのか。ビリヤードとダンスには、何か共通するものがあるものか?)

十代のアステアを評価したビルだが、目の前の少年が、のちに大スクリーンで「Bojangles of Harlem」を踊ることになるとは予見できただろうか。

ダイアナ・ヴリーランドによれば、アステア20代の頃、ハーレム地区にビルを訪ねてステップを教わったことがあるという。その時にシャッフルを教わったというのだが、これが本当の話なら、ビルとフレッドが並んで「1・2・3」とやっていた、ということになる。(逆に本当なんだろうなあと思うけど)

代表作

「テムプルの愛国者」
「農園の寵児」

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