辞書に載っているアステア

今日、人様のお宅にあった、講談社「日本語大辞典」を見たら、アステアが載っていた。

映画スターもアステアくらいになると、「百科辞典風味」な辞書には名前が載っている。本物の百科辞典には、当然のように載っている。(「百科辞典のテイスト」が無い辞書だと、普通は載っていない)

講談社「日本語大辞典」には、アステアの代表作として、「バンドワゴン」「足ながおじさん」が記載されていた。そこで、ふと思ったのだが、日本では、アステアの代表作として「足ながおじさん」が挙げられているケースが不思議に多いように思う。

映画ファンとして、アステア・ファンとして、公平に評価すると、「足なが」は、アステアの代表作に挙げられるべき作品かどうか疑問ではないかと思う(私は大好きな作品だけど)。
ファンが挙げる作品としては、「バンド・ワゴン」、「イースター・パレード「トップ・ハット」「コンチネンタル」、みたいなことになるような気がする。

しかし、日本では、なぜだかアステア映画として、「足なが」の認知度が高いようなのである。「足なが」のページの、「その他情報」の項にもちょっと書いているのだが、「アステアといえば、足ながおじさん」という認識が、世代的にアステアを知っているけど、特にファンではない人たちに、結構多いような気がする。

なにゆえ、ほかの代表作を抑えて、「足なが」が認知されているのか、と考えてみたが、決定的な答えがどうも分からない。
考えられるとすれば、

●公開年が1955年なので、人の記憶に新しい
●原作の「足ながおじさん」も広く認知されているので、日本人の脳内にインプットされやすかった

↑くらいのことしか思い浮かばない。
もしかして、「足なが」は、日本での興行収入が割りと良かったのだろうか? それとも、公開前の宣伝が積極的だったのだろうか?
私は、日本公開の年にも、まだ生まれていないので、その辺のところは謎である。

ちなみに、私はアステアの代表作を「これ一本」と決めることはできない。「きわめて個人的なベスト1」さえも、決めることができない。
「今日、見たい一本」ならば、決められる気がする。今日なら私は、「有頂天時代」である。

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