いい日じゃないか Isn’t This a Lovely Day?

作詞・作曲、ともにアーヴィング・バーリン

アステア&ロジャース映画「トップ・ハット」のために書かれた曲。

タイトルは「いい日じゃないか」だが、この曲が歌われるのは、雷と大雨の中のシーンである。
雷を怖がるジンジャーに、フレッドは「いい日じゃないか」と歌う。
「雨だけど、雨に降り込められたために君に会えた、だから今日はいい日だ」という論法の歌なのである。粋だなあ、バーリン。

雨を避けた東屋の中で、アステアはタップを踏む。すると、ジンジャーがかわいいタップでそれに答える。
二人は、タップを重ね、ついに一つになって踊りだす(曲の最後になって、初めて手を取り合うのである!)。
恋の始まりの、踊る心を形にしたらこうなるだろう、というダンスである。そういう意味では、ミュージカルは決して絵空事ではなく、むしろリアリズムであるのかもしれない。

ちなみに、この曲は、雨のシーンにあわせて作られたものではない。バーリンの曲を聞いて、サンドリッチは雨のシーンを作ったのである。

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