藤山 一郎 Ichiro Fujiyama

日本の歌手。(1911.4.8~1993.8.21 日本)
国民栄誉賞を授与された、日本の国民的歌手。私にとっては「紅白の最後に毎年指揮をする人」だった。
流行歌の歌手にとどまらず、声楽家として、クラシック畑でも活躍した。
あの明瞭なバリトンで、アステア・ナンバーを日本語訳詞で何曲か歌っている。
私が確認している範囲では、「夜も昼も」、「踊り踊らずに(=I Won’t Dance)」、「海軍に入ったけれど(=We Saw the sea)」の三曲だが、多分もっと歌っていると思う。(灰田勝彦もそうだが、レコードになっていなくても、ショーで歌ったりしたものが絶対にあるはず)
昭和初期の頃の、「ハリウッド映画の曲を日本語訳詞にしたもの」は、あまり元詞に忠実ではなく、雰囲気で作ったような詞と、ここまで忠実にしなくても、というレベルの直訳詞があるのだが、「海軍に入ったら」の直訳ぶりは、ここまでいくと見事なレベルである。特に、
the Pacific and the Atlantic
を、「太平洋や大西洋」と訳しているところは、日本語がとてつもなく忙しく、元詞を知っているからこそ、ちょっと笑えてしまう。

藤山一郎は、ちょいと粋なところと、余裕綽々なところは、アステアに似ていなくもない。

●代表曲
「青い山脈」
「丘を超えて」

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