ハリエット・ホクター Harriet Hoctor

バレリーナ、ダンサー、ダンス・インストラクター。(1905.9.25~1977.6.9 米NY州生)
アステアとの共演は、「躍らん哉」のみ。

「躍らん哉」では、ハリエットは本人役で出演している。申し訳ないが、私にとっては「気持ち悪い踊りの人」である。後ろにぐっと反り返ったまま移動するダンスを披露していて(イナバウアー状態とでも言うべきか?)、その姿勢を長時間続けるので、ちょっと非人間的で気持ち悪いと感じてしまった。ただし、卓越したダンス技術のある人だということは、一見して見て取れる。気味悪いイナバウアーのまま高速ターンするところは凄いと思った。

ハリエット・ホクターと言えば、1930年代バレエ界のビッグネームであり、「躍らん哉」のペトロフが実在していたとするなら、相手役としてはふさわしいダンサーである。

それに、考えたら、「They Can’t Take That Away from Me」のアステアのパートナーは、ジンジャーよりもハリエットの方が先なのである。「躍らん哉」で、アステアはジンジャーに「They Can’t Take That Away from Me」を歌いかけるシーンはあっても、共に躍るシーンは無い。二人が「They Can’t Take That Away from Me」を躍るのは、「ブロードウエイのバークレー夫妻」が初めてである。今では、偉大なガーシュイン・ソングの定番曲を、最初にフレッドと踊った人として、ハリエットは記憶に留めておくべきダンサーである。

●代表作
「巨星ジーグフェルド」

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